先輩猫くんは飼い主と遊ぶのが好きだ。
我が家でいつも遊ぶことが多いのは紐状のおもちゃ。
…いや
おもちゃというと語弊がある。
先輩猫くんのお気に入りは、荷造りなどに使われるPPバンドなのだ。
今まで飼い主は、数々の猫用おもちゃを買ってきた。
猫じゃらしも買った。
ボールも買った。
「これは気に入ってくれるかな」と、いろいろ試してきた。
しかし
そんな数々のおもちゃを差し置いて、PPバンドが他の追随を許さないくらいの好評ぶりなのである。
その他、過去に飼い主が買った猫用グッズはこちら。

飼い主、あそぼう!
先輩猫くんはPPバンドで遊びたくなると、自分からPPバンドを咥えて飼い主のところまで持ってくる。
仕事中でも持ってくる。
「遊ぼう」
と言わんばかりに、PPバンドを咥えてやってくる。
うん。
可愛い。
仕事中だろうが何だろうが、可愛いものは可愛い。
そして、このPPバンド攻撃は、起きている時だけではない。
なんと、寝ている時にも起こる。
我が家にはおもちゃとして使っているPPバンドが5つある。
ある日の朝。
飼い主が目を覚ますと――
顔の周りにPPバンドが5つとも置かれていた。
……全部?
5つ全部?
飼い主の顔周りに?
どれだけ遊びたかったんだ、先輩猫くん。
もしかして、寝ている飼い主を起こそうとしていたのだろうか。
「起きて」
「遊ぼう」
「これで遊ぼう」
と、せっせとPPバンドを運んできたのだろうか。
なにそれめちゃくちゃ可愛い。
可愛い過ぎて顔がニヤけちゃう。
PPバンドを手に取り、何気なくふりふりしてみる。
すると
どこからともなく先輩猫くんが現れた。
そして、
シュバッ!
PPバンドに飛びかかる。
そんなに遊びたかったのか…!
朝から元気いっぱいである。
よほど遊びたかったのだろう。
楽しく遊んでいると、どこからともなく後輩猫ちゃんもやってきた。
「あたちも遊ぶわー!」
とでも言いたげに合流。
こうしてその日は、朝から飼い主のベッドの上で猫たちとPPバンド遊びをすることになった。
飼い主が起きてすぐ。
まだベッドから出てもいない。
なのにもう遊びが始まっている。
まあ、猫たちが楽しそうなので良しとしよう。
その後
しばらく遊んでいると、先輩猫くんも後輩猫ちゃんも満足したらしい。
2匹ともベッドの上でまったりし始めた。
さて、そろそろ飼い主もベッドから降りよう。
そう思って立ち上がろうとした時。
ふと、枕元を見る。
そこには――
毛玉ボールが落ちていた。
毛玉ボール。
後輩猫ちゃんのお気に入りのおもちゃである。
……。
……まさか。
後輩猫ちゃん。
お前もか。
PPバンドを5つも顔周りに集めていた先輩猫くん。
そしてその横には、後輩猫ちゃんお気に入りの毛玉ボール。
どうやら我が家の猫たちは、よほど飼い主と遊びたかったらしい。
(最近仕事忙しかったもんね…)
それなら飼い主としても、できる限り応えてあげよう。
……とはいえ。
朝起きたら顔の周りにおもちゃが全部集合しているのは、なかなかの圧である。
飼い主が愛猫に振り回されるこちらのお話もオススメ。



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